愛知県名古屋市で認知行動療法を行うメンタルヘルスクリニック
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認知行動療法とは (Cognitive Behavioral Therapy : CBT)

症状の成り立ちを4つの要素に分けて分析

認知行動療法は精神療法、カウンセリング技術の一つです。

認知行動療法では、抑うつや不安など自覚的につらい症状の成り立ちを4つの要素に分けて理解します。
すなわち < 気持ち(感情)- 考え(思考・認知)- 行動 - 身体 > です。

相互作用

「なんで私にはこんなにもつらい気持ちが続くのだろう」と思った時に、どんな時にその気持ちを思いがちなのか、そもそもその時、自分にはどのようなことが起きているのかを具体的に考えるところから認知行動療法は始まります。 つまりご自分が困っていることの自覚そのものから治療が始まるのです。

悲しい気持ちが強すぎると、気持ちに気付けてもどうにもできないと思われるかもしれません。
たしかに、気持ちを切り替えるのは容易ではなく、そのために多くの患者様は長い間そうした気持ちに苦しんでこられているわけです。
そこで認知行動療法では「気持ち(感情)」以外の要素に注目します。
例えば、感情が生じる前段階には考え(認知)が介在しているという仮説を用いてみます。

この思考は意識されることなくほぼ“自動的に”生じるということから「自動思考」と呼ばれます。
“仮説である”ということは、“他の認知に置き換えられるなら感情が変わるかも知れない”ことを意味します。
悲しい気持ちにつながっている考えは、たくさんある考え方のうちの1つにすぎないのかもしれません。
このような認知の偏り(考え方のクセ)があると、自身では意外と他の考えに気付かないものです。
治療者とのやりとりを通して他の考え方・とらえ方に気付くことができれば新しい気持ちに出会えるかもしれません。

一方、例えばうつや不安の影響は物事の考え方・とらえ方という認知面のみではなく、動けなくなる、仕事ができなくなる・しなくなる、人に会わなくなるなど行動面にも現れます。
他の考え方がないだろうかという探索と平行して、ご自身の行動を少しずつ変えてみるだけでも気分が変わるかもしれません。

つらい気分や、否定的な行動から脱出できるかも知れません

このように特定の状況に置ける感情を捉え直すことによって、自身が困っている問題を再認識して、そこでの認知や行動を“試しに変えてみる”ことで気持ちが変化しないかを実証し続けていく技術が認知行動療法と呼ばれます。
何に困っていて、どのような他の考え方や行動があって、それを実践することでどのような気持ちになるのかを、あくまでもご自身で経験することが大切なのですが、このプロセスにはパートナーとしての治療者が必要です。
治療者は“伴走者”として、患者様ご自身が様々な発見をしていく支援をします。

さらに認知行動療法は各疾患の特徴に合わせた治療を提供します。
<感情 – 認知 – 行動 – 身体>のアンバランスは疾患によってある程度パターンがあります。
このパターンをモデル化したものを「認知行動モデル」といいます。
このモデルに従ってご自身のつらさを分析して、実行可能な目標を設定して短期間で治療を終了する計画を実行するという側面も認知行動療法には大切です。

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