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- こんな症状でお悩みですか?
- 症状A 「うつ病」
- 悲しくて仕方がない
- 何もかもが悲観的に思えてしまう
- 今まで楽しめていた趣味に興味が持てない
- 過去のことをいろいろ思い出して後悔してしまう
- 眠れない 早朝に目が覚めてしまう
- 食べられない 食べ物の味を感じなくなってしまった
- 何もしていないのに疲れが取れない
- 今まで普通にしていた家事が手につかない
- 買い物に行っても呆然として何を買っていいのかわからない
- 家族に迷惑をかけているから死んだ方がいいと思ってしまう
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何か気がかりなことやショックなことがあって気分が落ち込むことは普通のことです。しかし状況が変化したり誰か他の人の助けが得られたとしても、気分の落ち込みが同様に何週間も続くなら、うつ病という病気の可能性があります。 うつ病は憂鬱な気分だけではなく、今までの生活で普通に楽しめていた物事への興味や意欲も失われます。正常な気分の落ち込みに対しては“気晴らし”をすれば気持ちも晴れるのですが、うつ病を患うと“気晴らしもできない自分”に絶望してますます悲観的になります。
さらに様々な身体症状が伴います。眠れなくなる、食欲がなくなる、何もしていないのに倦怠感が抜けないなどです。このような様々な症状が重なっていって、気持ちの状態としては“今更どうしようもない過去の失敗”を一つ一つ思い出して思い煩うようになります。結果として自分が生きている価値のない人間のように思い、死ぬことすら考えるようになります。 -
48歳 男性
「仕事のミスが多い。同僚に迷惑をかけている。」
製造業で開発の仕事をしていたが、部長となって新しいプロジェクトを任されるようになった。
仕事のやりがいは感じていたが、次第に朝早く目が覚めて理由もなく落ち込むようになった。
仕事の能率が下がり、周囲からも表情が冴えないことを心配されていたが、自分がしっかりやらないと同僚の仕事に負担がかかると思い、毎日残業をして帰宅は23時頃になっていた。
食事をとる時間もなかったのであるが、食事の味がわからなくなり、食べる気持ちもなくなったため2ヶ月で10㎏近く体重が減ってしまった。
仕事もできないことで家族に申し訳ないという気持ちが強くなり、生きている価値がないとまで思うようになった。 -
“気分の落ち込みが強い状態が持続して気晴らしもできない”、“自分を責めてばかりいる”といううつ病の典型的な症状に必ずしも合致しない症状を患う方がみえます。そのようなうつ病を非定型うつ病といいます。
楽しいことがあると気持ちは晴れるのですが、その後には再び落ち込んでしまいます。対人関係のストレスを受けやすくなり、自分がどのように周囲から思われているかを過剰に気にしたり、大きなストレスに対して“他人を責める”ようにしたくなったりします。
とはいえ、うつ病の診断には合致しており、この違いはおそらく“非定型うつ病が双極性障害に近いうつ病”であることによるものだといわれています。 -
52歳 女性
「気分が暗く、何事もやる気が起きない」
息子が高校に進学した頃から経理の仕事を10年来してきた。
仕事の内容は変わらないが、「会社からの扱いが悪い、無理な仕事ばかりさせる」など会社の対応に対する怒りが強くなっていった。
気持ちが不安定になるのにあわせて“体力の低下”のようなものを感じて、何もしていないときも眠かったり体が怠かったりという不調が続いていた。いくら寝ても疲れが取れない感じであった。
高校時代からの友人と旅行に行く時には気分が晴れるが、その後の疲れもひどく、家で横になっていると家族からも責められるようにもなった。
同僚の何気ない一言にも傷つきやすく、“心が折れる”ように思い、急に死にたくなるような気持ちが強くなっていった。 -
うつ病と診断される場合、抗うつ薬などのお薬による治療を選ぶことがほとんどの場合必要になります。薬を服用せずに治療しようとすると、かえって病気が治りにくくなり、改善のきっかけをなかなか掴めないことが多いです。薬物療法から治療を始められることをお勧めします。
とはいえ、薬物療法の効果を強めたり、病気についての理解と対応を身につけるために精神療法が有効です。うつ病に対する認知行動療法や対人関係療法の効果が高いことが確かめられています。