過剰な手洗い、確認など“やめたくてもやめられない”行動を繰り返す病気です。この行動を<強迫行為>といいます。強迫行為は<強迫観念>によって生じるといわれているのですが、強迫観念は“繰り返し頭に浮かんでくる考え、イメージ”とされています。
より具体的には「汚染を広げてしまうことを恐れて、何時間も手を洗う」「家が火事になることを恐れて、ガスの元栓を何度も確認する」などです。
症状によっていくつかに分類され、洗浄強迫、確認強迫、溜め込み、対称性へのこだわりなどがあります。
過剰な手洗い、確認など“やめたくてもやめられない”行動を繰り返す病気です。この行動を<強迫行為>といいます。強迫行為は<強迫観念>によって生じるといわれているのですが、強迫観念は“繰り返し頭に浮かんでくる考え、イメージ”とされています。
より具体的には「汚染を広げてしまうことを恐れて、何時間も手を洗う」「家が火事になることを恐れて、ガスの元栓を何度も確認する」などです。
症状によっていくつかに分類され、洗浄強迫、確認強迫、溜め込み、対称性へのこだわりなどがあります。
28歳 男性
「手洗いが止められない。周囲の物が汚く思える」
転勤に伴って転居し、引っ越しの荷物を片付けることがきっかけとなり、手に汚れがついているのではないかと心配になり、手洗いの時間が徐々に長くなっていった。外の地面の土に触った物に自分の手が触れてしまって、きれいであるべき寝具や歯ブラシ、タオルなどの洗面用具などに“汚れを広げてしまう”ことによって、まだ2歳の息子が病気になるように思う気持ちは次第に確信に近づいている感じであった。
家族にも手を洗うように強く求めるようになり、妻もすっかり疲れ果ててしまった。自分でもなぜこんなことをしているのかと思い、自分を責め続けていた。
抗うつ薬の投与は強迫観念の改善に効果があります。しかし薬物療法の効果には個人差があり、直接強迫観念と強迫行為を治療対象にした行動療法が必要になることが多いです。
どのような日常生活の刺激が強迫観念を強くするのかを分析し、強迫観念が高まった状態でも強迫行為をしないという方法を行います。また、強迫観念は“何かが起こらないように過剰に備える”という“過剰な責任意識”によって維持されることを認識するためより認知的側面にも注目して認知行動療法を行うこともあります。
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